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LNP(双方向番号ポータビリティ)の 解放ってなに?

LNP(双方向番号ポータビリティ)の
解放ってなに?

2025年に向けて、日本の通信インフラは急速にクラウド化・IP化が進んでいます。
これまで固定電話番号は、特定の事業者や回線に縛られていましたが、
「双方向LNP(Local Number Portability)」の解放によって、
電話番号を変えずに通信事業者を自由に選べる時代が到来します。

この記事では、LNPの仕組みや解放によるメリット、
そして今後のクラウドPBX導入への影響についてわかりやすく解説します。

 

1.LNPとは何か ― 電話番号を自由に持ち運ぶ仕組み

LNP(エル・エヌ・ピー)とは「Local Number Portability(ローカル・ナンバー・ポータビリティ)」の略で、電話番号を変えずに通信事業者を乗り換えられる仕組みのことです。たとえば、NTTの固定電話から別の会社の電話サービスに移行しても、今の電話番号をそのまま使い続けられるという制度です。これまでも、携帯電話では「MNP(モバイル番号ポータビリティ)」として実現してきましたが、固定電話やIP電話では一部に制限が残っていました。「双方向番号ポータビリティ(双方向LNP)」の解放とは、これらの制限をなくし、事業者間で双方向に番号を移せるようにすることを指します。

 

2.LNP制度が注目される背景

電話のIP化が進んでいる

現在、日本の通信インフラは急速に「IP網」へと移行しています。

従来の電話網(PSTN)は2025年頃までに終了予定で、インターネット技術を使った通話が主流になりつつあります。

こうした環境では、番号を網ごとに縛りつけておく必要が薄れ、より柔軟な番号の扱いが求められています。

クラウド電話の普及

クラウドPBX(インターネット上の電話交換機)などのサービスが増えていますが、「番号が移せない」ことが導入の大きなハードルでした。

双方向LNPが実現すれば、既存の固定電話番号をそのままクラウドPBXに移行できるようになり、導入が一気に進むと考えられています。

 

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利用者の利便性と公平な競争

これまで電話番号は「どの回線を使っているか」で事業者が固定されていました。

LNPの双方向解放は、利用者にとっては事業者を自由に選べるという大きな利点であり、同時に通信業界全体の健全な競争を促す動きでもあります。

 

3.双方向LNPがもたらすメリット

番号を変えずにサービスを選べる

企業でも個人でも、電話番号は信用やブランドと深く結びついています。

その番号を保ったまま事業者を乗り換えられるようになることで、より良いサービスや料金プランを自由に選ぶことができます。

通信コストの削減

番号の縛りがなくなることで、利用者は複数の事業者を比較し、コストや品質のバランスを見て選択できるようになります。

結果として、事業者間の価格競争が進み、通信費全体の適正化が期待されています。

新規参入のチャンス拡大

番号を囲い込めなくなることで、従来は不利だった中小通信事業者やクラウドPBX事業者にもチャンスが広がります。

サービスの多様化が進むことで、利用者の選択肢もさらに豊かになります。

 

4.解放に向けた課題

番号データベースの整備

双方向LNPを実現するには、すべての番号を正確に管理する「統一データベース」の整備が欠かせません。

どの番号がどの事業者に属しているかを即時に確認できなければ、通話の誤接続や遅延が発生するおそれがあります。

技術面での互換性

日本の電話網は長い歴史の中で多層化しており、旧来の設備と新しいIP網の連携は容易ではありません。

信号方式やルーティングの違いを調整するために、通信事業者間の技術的な協力が求められます。

制度や責任の明確化

番号がどの事業者の設備上にあるのかが明確でなくなるため、障害時の対応責任や管理ルールをどう設計するかという問題もあります。

この点については、総務省が制度整備を進めており、関係各社との調整が続いています。

5.今後の展望 ― 番号の「所有」から「活用」へ

番号の考え方が変わる

これまで電話番号は「場所」や「回線」に紐づいたものでした。

しかし、今後は「人」や「企業」に紐づく識別子としての役割が強まっていきます。

会社の所在地が変わっても、オフィスを持たなくても、同じ番号で全国どこからでも発着信できる時代が来るのです。

クラウドPBXの普及加速

双方向LNPの実現は、クラウドPBXの普及を大きく後押しします。

これまで「固定番号が使えない」という理由で導入をためらっていた企業も、番号を保持したまま移行できるようになれば、在宅勤務や拠点分散型の働き方にも柔軟に対応できます。

通信の国境がなくなる時代へ

IP技術の発展によって、将来的には国をまたいで番号を使うことも現実的になります。

LNPの双方向化は、こうした新しい通信時代の第一歩であり、「電話番号=地元の回線」という固定観念を打ち破る大きな転換点になるでしょう。

 

まとめ

LNP(双方向番号ポータビリティ)の解放は、単なる通信制度の見直しではありません。

それは、電話番号という社会インフラを「回線のもの」から「利用者のもの」へと解放する、大きな改革です。

 

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